デモ隊と警察が衝突して5人死亡、増税法案に反発 ケニア首都

警官隊と対峙するデモ参加者=25日、ケニア首都ナイロビ/Monicah Mwangi/Reuters

(CNN) ケニアの首都ナイロビで25日、新たな税金を導入する法案に反対するデモ隊が議会を襲撃した。暴動を抑制しようと治安部隊が実弾を発砲するなどし、人権団体などによると5人が死亡、31人が負傷した。

暴徒化したデモ隊が議会の建物に放火し、一部で火災が発生した。CNN提携局NTVケニアは、中にいた議員らが地下通路を通って脱出したと報じた。

アムネスティ・インターナショナル・ケニアやケニア医師会などが出した共同声明によると、少なくとも5人が射殺された。負傷した31人のうち13人が実弾、4人がゴム弾で撃たれた。

CNNは警察当局にコメントを求めている。

共同声明ではまた、過去24時間で21人が誘拐されたか行方不明になり、一部の人は解放されたとしている。少なくとも52人が逮捕されたとみられるという。警察官が医療センターで発砲したとも指摘した。

ケニアでは増税案に対して全国で抗議活動が展開され、麻痺(まひ)状態に陥っている。

激しい抗議を受けて、政府はすでに法案の修正を余儀なくされている。ケニア大統領府の声明によると、パンに16%、自動車に2.5%に課税する案は撤回された。

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