デンマーク、スコアレスドローも2位で決勝T進出! ピクシー率いるセルビアは敗退決定

EURO2024・グループC第3節が25日に行われ、デンマーク代表とセルビア代表が対戦した。

グループCの戦いもいよいよ最終節に突入。デンマーク代表は、初陣のスロベニア代表戦は“エース”のクリスティアン・エリクセンの得点で先手を取るも、終盤に同点ゴールを許して1-1でタイムアップ。続くイングランド代表戦は、先制を許しながらもモルテン・ヒュルマンドのゴールでドローに持ち込み、“スリーライオンズ”から勝ち点をもぎ取った。前回大会でベスト4まで進んだチームが、グループステージで負けるわけにはいかない。

対するセルビア代表は16日に行われた初陣で、“優勝候補”と謳われるイングランド代表相手に互角と言えるような戦いを見せながら、0-1で敗れて黒星スタートに。続くスロベニア代表との一戦では、後半アディショナルタイムまで1点をリードされながら、最後の最後に“伏兵”ルカ・ヨヴィッチが同点ゴールを挙げ、なんとか勝ち点を拾った。グループステージ突破のためには、最終節で大会初勝利を飾る必要がある。

デンマーク代表を率いるカスパー・ヒュルマンド監督は、キャプテンのGKカスパー・シュマイケルを筆頭に、アンドレアス・クリステンセン、エリクセン、ラスムス・ホイルンドとスタートから盤石の布陣を並べた。一方で、セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督は、“主砲”のアレクサンダル・ミトロヴィッチを最前線の置きながら、ドゥシャン・ヴラホヴィッチやドゥシャン・タディッチらをベンチからのスタートとさせた。

試合は立ち上がりからデンマーク代表がボールを握る展開となり、セルビア代表としては我慢の時間が続く。16分には左サイドで顔を上げたヨアキム・メーレのクロスボールから、アレクサンダー・バーがヘディングシュートを狙ったが、ここは枠の外へ。続く21分には敵陣でのボール奪取から、エリクセンがミドルシュートを放つも、ここはGKプレドラグ・ライコヴィッチに阻まれた。

このプレーからデンマーク代表のコーナーキックが続くと、エリクセンの蹴った右コーナーキックをGKライコヴィッチがキャッチしたままゴールラインを越えたが、直前にヨーナス・ヴィンドのファウルがあったため得点とはならず。32分にはボックス右で顔を上げたホイルンドが左足を振り抜いたが、ここも仕留め切ることはできなかった。

後半に入る前、両監督が動く。デンマーク代表はヴィンドに代えてアンドレアス・スコフ・オルセン、セルビア代表はネマニャ・グデリとラザール・サマルジッチを下げて、タディッチとヨヴィッチを投入した。

すると早速そのヨヴィッチが大仕事を果たす。53分、セルビア代表はピッチ中央付近でボールを奪ったところから一気にスピードアップ。タディッチがスルーーパスを送ると、抜け出したヨヴィッチのシュートはGKシュマイケルに阻まれたが、こぼれ球を中央へ折り返し、これがオウンゴールを誘発。セルビア代表が先手を取ったかに思えたが、ここはヨヴィッチのポジションがオフサイドだったため得点は認められない。

対するデンマーク代表はホイルンドがフィニッシュまで持ち込むシーンを作り、65分には右コーナーキックから決定機。エリクセンの蹴ったボールがボックス中央で頭1つ抜け出したヤニク・ヴェステルゴーアの頭にピタリと合ったが、強烈なヘディングシュートはわずかに枠を外れた。

終盤に入っても激戦が繰り広げられたが、両チームともにゴールネットを揺らすことはなく、試合はこのままタイムアップ。この結果、デンマーク代表は他会場で試合を終えたスロベニア代表と勝ち点、当該チーム間の成績、得失点差、総得点、さらにフェアプレーポイントまで並ぶ結果となったが、EURO2024予選の総合ランキングで上回ったことで、2位に入ることが確定。ただし、決勝トーナメント1回戦の対戦相手は開催国のドイツ代表となった。一方で、セルビア代表は勝ち点は「2」で敗退が確定した。

この後、決勝トーナメントの戦いは29日よりスタートする。

【スコア】
デンマーク代表 0-0 セルビア代表

【得点者】
なし

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