クマ対策交付金「7月中決定を」 秋の出没抑制へ、秋田県が国に要望

 秋田県は25日、クマ被害対策に活用できる国の交付金について、7月中の交付決定を求める要望書を環境省に提出した。人の生活圏への出没を抑制するため、放置果樹の伐採などに8月初旬までに着手し、9月までに完了させる必要があるとしている。

 神部秀行副知事が環境省を訪れ、事務方に要望書を提出した。早期の交付決定のほか、交付金の支援メニューの検討に当たっては自治体が先行して取り組んでいる対策を踏まえた制度にすることを要請。交付決定前に着手した事業も支援対象とするなど弾力的な運用を求めた。

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