岩手県内の夏ボーナス増減が二極化 使い道「生活費の補填」

 

 いわぎんリサーチ&コンサルティング(盛岡市、佐々木泰司社長)の県内調査で、今夏のボーナス支給額が前年より「増加する」と見込む人が26.5%(前年比0.4ポイント増)に上った。比較可能な2016年以降で最も高く、30代以下の若い世代に多かった。一方で「減少」「支給なし」の割合も増え、二極化の傾向が進む。使い道は「生活費の補填(ほてん)」が目立ち、物価高による家計の厳しさを反映した。

 調査は県内で働く人(民間、公務員)を対象に5月に行い、613人が回答した。支給額が「前年並み」は58.2%(同3.5ポイント減)。「減少」が12.5%(同1.5ポイント増)、「支給なし」が2.8%(同1.7ポイント増)だった。

 ボーナスの使途(複数回答)は「消費」が最多で、内訳は生活費の補填(40.8%)がトップ。買い物(32.0%)、旅行・レジャー(23.2%)と続くが、それぞれ前年から減少した。

 

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