「出し切って、楽しんで」 五輪バスケ女子主将・林へ恩師らエール

林咲希

 パリ五輪バスケットボール女子日本代表の内定者が25日に発表され、白鴎大出身の林咲希(はやしさき)=富士通=が2大会連続で選出された。主将として世界一に挑む29歳へ、恩師や本県出身の日本代表OGがエールを送った。

 同大で指導した佐藤智信(さとうとしのぶ)監督(57)は「求められる役割は(東京五輪と)あまり変わらないが、それを確実にこなす安定感が増した」と教え子の成長に目を細める。

 女子は2月の最終予選で出場権を獲得。それまでは重圧からか表情も硬かったというが、「2週間前に練習を見た時はチームに手応えを感じている様子でいい表情をしていた」。東京五輪は銀メダル。「これまでやってきたことを出し切って、五輪を楽しんできてほしい」と願った。

 1976年モントリオール五輪代表の今野(こんの)けい子(こ)さん(72)=旧姓・生井(なまい)、栃木市出身=は「個性的な選手がそろう日本代表でリーダーを務めるのはすごいこと」とおもんぱかる。

 今回選出された12人はいずれも五輪経験者。「連係は熟しているはず。パリでも存分に、あうんの呼吸を発揮してください」と期待を寄せた。

© 株式会社下野新聞社