ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 「ライオンと呼ばれた男」「レ・ミゼラブル」など幻の三作品を上映

2021年にこの世を去った”フランス映画界のレジェンド”ジャン=ポール・ベルモンドの、幻となっていた作品を上映する「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 GRAND FINALE」が、2024年6月28日より開催される。権利上の問題で上映できず、長らくビデオやテレビ、配信などでも見ることがのできなかったなかった、「おかしなおかしな大冒険」「ライオンと呼ばれた男」「レ・ミゼラブル」の三作品が上映される。

「おかしなおかしな大冒険」 © 1973 / STUDIOCANAL - Nicolas Lebovici - Oceania Produzioni Internazionali Cinematografiche S.R.L. All Rights Reserved

「おかしなおかしな大冒険」(1973)は、「リオの男」「カトマンズの男」でも組んだフィリップ・ド・ブロカ監督作で、ジャクリーン・ビセットが共演した冒険活劇。1973年の初公開時依頼ソフト化されておらず、51年ぶりのスクリーン上映となる。メキシコを舞台にした新作を執筆中の人気冒険小説家が、同じアパートに住む美女に一目ぼれ、さらに自分がジェームズ・ボンドばりのスパイになった白昼夢の中で大暴れする姿を見せる。

「ライオンと呼ばれた男」 © 1988 / Les Films 13 - STUDIOCANAL - TF1 Films Production - Stallion Film Und Fernseh Produktiongesellschaft - Gerhard Schm Film Script. All Rights Reserved

「ライオンと呼ばれた男」(1988)は、「男と女」「愛と哀しみのボレロ」のクロード・ルルーシュ監督が、ベルモンド自身を思わせる豪快な男の人生を高らかに謳いあげ、ベルモンドに初のセザール賞主演男優賞をもたらした作品。ベルモンド自身を投影したかのような豪快な成功者が、人生をリセットしようと冒険の旅に出る姿を描く。

「レ・ミゼラブル」 © 1994 / LES FILMS 13 - TF1 FILMS Production. All Rights Reserved

「レ・ミゼラブル」(1995)は、ヴィクトル・ユーゴーの原作を、クロード・ルルーシュ監督が20世紀を舞台に大胆にアレンジした作品。ベルモンドが主人公とその父、さらに劇中劇のジャン・ヴァルジャンの3役を演じている。

「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」では、2020年10月、2021年5月、2022年9月の3回にわたり、ジャン=ポール・ベルモンドの主演作を厳選して上映してきた。これまでの傑作選で上映してきた19本の作品の中から、人気作を厳選したアンコール上映も行われる。

© 合同会社シングルライン