全米女子プロ2位・山下美夢有のプレーも刺激に 次戦は灼熱の舞台へ「体を慣らして」【谷田侑里香“最高峰への道”】

雨で短縮などもあったアイランド・リゾート選手権をプレーする谷田侑里香(撮影:エプソン・ツアー)

高校時代の1年間、そして大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、今年、再び海を渡り米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場にするツアープロだ。そこをスタート地点に、長年「世界最高峰の舞台」として胸に抱いてきたLPGAツアー参戦を目指している。その姿を追う。

みなさん、こんにちは! 私は先週までミシガン州(スイートグラスGC)で行われた「アイランド・リゾート選手権」に出場しておりました。悪天候の影響で2日目が中断となり、36ホールの短縮競技になってしまったのですが、結果はトータル4アンダーの22位タイで終えることができました。

もともと2日目は午後2時過ぎのスタートだったのですが、午前11時頃から中断となり1時間ごとのアップデートを確認しながら待機。不安もあるなかドキドキして待っていたのですが、ツアーに出ている友人たちとお昼ご飯を食べたりお茶をしたりとストレスなく時間を過ごすことができました。

その日は一旦夜の8時過ぎにスタートすることが決まったのですが、最終的にコース側がラウンドを行うのは難しいという判断を下し、プレーは翌日に。コースコンディションとしては地面が少し湿っていたり、飛距離が出なかったりと苦戦するところもありましたが、自分のショットの調子や状況に左右されずにプレーできたかなと前向きに感じています。そんななか2日間をアンダーで回れたのは良かったです。

少し手ごたえを感じることができたのは、課題としているパターです。前回の試合では18ホールで30パット以上打ってしまっていたのですが、今回は初日は『28』、最終日を『29』でまとめることができました。私がパターで大事にしていることは、入れた、外した距離や3パットをしていないかなどの内容もありますが、パターのストローク数(18ホール)です。今回改めて、“20台で回らないとアンダーを出せない”と実感することができました。

そして今回のコースは比較的2打目が短かったのですが、同組の選手が100ヤード以内からしっかりピンにつけてバーディを獲っているところを見て、私もウェッジショットをさらにレベルアップさせたいなと…。新たな課題も発見することができたので、パターも含めて頑張っていきます。

先週は予選落ち後で、気持ちが沈んでいましたが、今回のパターの手ごたえで少し前向きになれました。ただ、満足はしていません。悔しさが残るところもあるので、これからも結果にこだわっていきたいと思っています。応援してくださっている方からも「もっと上を目指していきましょう!」とご連絡をいただけて、同じ気持ちで戦ってくれているなと感じる毎日。本当にありがとうございます。

私がエプソン・ツアーに出ていた最中、米国女子ツアーのほうでは「KPMG全米女子プロ選手権」が行われていました。大会を2位タイで終えた山下美夢有さんの最終日のプレーを14番あたりから中継で観ていたのですが、“気持ちを落とさずにバーディを獲りに行く姿勢”に刺激を受けました。17番パー3でスーパーショットを打ったものの決めきれず、パー。それでも最終18番をバーディで締めくくる姿を見て、最後まで諦めない気持ちが大事だと改めて感じました。

さて、今週は「ドリームファーストバンク チャリティクラシック」(米カンザス州、28~30日)に出場します。ここが4連戦最後の試合になります。前回のミシガン州はウェアを3~4枚重ね着するくらい、涼しいところだったのですが、今回は気温が38度まで上がるというお話を聞き…真逆ですね。しっかり体を慣らしていきたいです。少し疲労も溜まっていたので、睡眠などでケアもしてきたので、次の試合に挑む準備はできていると思っています。

初めて回るコースなので、まずは入念にコースチェックをして課題のパターでしっかりスコアメイクできればいいなと思っています。予選を通過して、上位フィニッシュすることが目標です。みなさん、引き続き応援いただけるとうれしいです。それでは行ってきます!

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