中国の新世代砕氷調査船「極地号」、広州で引き渡し

中国の新世代砕氷調査船「極地号」、広州で引き渡し

24日、広州で引き渡された砕氷調査船「極地号」。(広州=新華社配信)

 【新華社広州6月26日】中国が独自に設計・建造した新世代の砕氷調査船「極地号」が24日、広東省広州市で引き渡された。造船大手の中国船舶集団傘下、広船国際が自然資源部北海局のために建造した。

 同船は冬季に黄海や渤海など中国近海の結氷域で海洋環境モニタリング調査や救助活動に従事でき、夏季に極地海域で科学研究を実施する能力も備える。

 全長89.95メートル、型幅17.8メートル、型深さ8.2メートルで設計速度は15ノット。その年に結氷した厚さ1メートルの結氷海域を最大2ノットの砕氷速度で航行できる。総トン数は4600トンで、航続距離は1万4千カイリ(約2万6千キロ)。

 各種の海洋調査設備を搭載し、海氷や地球物理、大気など海洋環境の総合観測調査任務を担える。

© 新華社