「がれきであっても大切な財産」撤去開始は早くて8月末か…いわき駅前繁華街火災から1か月、現場は今 福島

福島県のいわき駅前で起きた火災。現場では、1か月たった今も、がれきが山積みとなっていて、撤去の着手には少なくとも2か月かかる見通しです。被災した人たちは、一刻も早い行政の支援や賑わい復活のための取り組みを模索しています。

水津邦治アナウンサー「火事の現場と通路の間にはバリケードが設置されていますが、中を見てみると、いまだがれきが山積みとなっていて、焦げ臭い臭いがしています」

1か月前、いわき駅前の繁華街で起きた大規模火災。現場のすぐ近くのスナックは、すすを取り除くなどハウスクリーニングをした上で1週間後に再開。しかし、客足は戻っていないといいます。

スナック桔梗オーナー・雨澤雅美さん「表がすごい状態なので、そこを一番何とかしてほしい。これから臭いも暑くなってくるのできれいにしていただきたいなと。がれきの撤去を早くしてほしいと思っている」

被災したビルのオーナー高崎元良さんも、一刻も早いがれきの撤去を望むとともに、被災者への支援を行政に求めています。

被災したビルのオーナー・高崎元良さん「焼け出されて生活の糧を失ったテナントさんが結構いて、そういう方の支援も考えていただければなと思う」

がれき撤去、着手は早くて8月末か

駅前の再開発を進めるいわき市では、がれきの撤去に向けて動き出していますが、着手は早くても8月末になる見通しです。

いわき市・内田広之市長「まずは合意形成ですね。民間の皆様の所有物です。火災のがれきであっても、やはり民間の皆様方の大切な財産ですので勝手に撤去するわけにはいかないので、合意形成をまずはかっていくことが大事かなということを感じています」

がれき撤去後のビジョンについて、いわき市はまだ「白紙」としていますが、高崎さんは、ある思いを描いています。

被災したビルのオーナー・高崎元良さん「ゆくゆくはこちらをイベントスペースにする、もしくは屋台村のような感じにして、焼け出された方を優先的に屋台がやれるような形にするとか、賑わいをまた復活させていただければと思っています」



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