重慶市璧山区七塘鎮四合村の雲霧知桜果園でサクランボを収穫する村民。（4月21日撮影、重慶＝新華社記者/王全超）
【新華社重慶6月26日】中国重慶市でこのほど開かれた同市第6期人民代表大会常務委員会第9回会議は「重慶市政府による農産物加工業の質の高い発展支援に関する報告」を聞き取った。同市農業農村委員会の主任で、市農村振興局の劉貴忠（りゅう・きちゅう）局長は重慶が食品・農産物加工業の発展を重視していると紹介した。食品・農産物加工産業を「33618（三つの1兆元規模の主導産業クラスター、三つの5千億元規模の基幹産業クラスター、六つの1千億元規模の特色と優位性のある産業クラスター、18の新興産業クラスター）」現代製造業クラスター体系に組み入れ、一体的に推進し、質の高い発展に向けた産業エコシステムを構築しているとした。
重慶が重点的に構築する食品・農産物加工業の5千億元（1元＝約22円）規模の基幹産業クラスターは、主に穀類・食用油、肉類・タマゴ・乳製品、果物・野菜、スナック食品、鍋用食材、中薬材（中国伝統医薬の材料）の七つの産業およびタバコ製造業を含み、農産物加工業の14の食用系サブ産業をカバーする。同市は2027年までに、食品・農産物加工産業の生産額を5千億元以上に引き上げ、50億元規模の加工モデルパーク20カ所以上を建設、年間生産額1億元超の加工企業500社を育成、100億元規模の加工産業クラスター10カ所を構築する。
同市の23年の農産物加工業生産額は前年比1.5％増の3421億4500万元、食品・農産物加工の生産額は4.2％増の2581億4200万元だった。今年第1四半期（1～3月）の農産物加工業生産額は前年同期比2.1％増の881億3600万元、一定規模（主要業務の年間売上高2千億元）以上の食品・農産物加工の生産額は8.9％増の408億3700万元だった。農産物加工業の集積度は大きく向上し、全産業チェーンの構築ペースが加速している。これまでに特色と優位性のある産業クラスター9カ所、現代的農業産業パーク12カ所、農業の盛んな鎮（行政単位）39カ所を創設したほか、100億元規模の農産物加工モデルパーク8カ所、50億元規模のモデルパーク9カ所を設立し、かんきつ類、レモン、ザーサイ（漬物の一種）など6本の産業チェーンが1次、2次、3次産業を網羅している。
