愛媛県今治市消防本部の人事異動案を情報流出させたとして、市は消防署員3人を停職や減給の懲戒処分にしました。
今治市消防本部によりますと今年2月上旬の深夜、中央消防署で当直勤務中だった30代の男性消防署員が無断で上司の部屋に入り、机の引き出しから作成途中の人事異動案をスマートフォンで撮影。データを複数の同僚に送ったということです。
人事異動案は消防本部内で拡散したとみられ、別の30代の消防署員がそのデータをLINEで同僚に送ったり、職場のホワイトボードに書いたりした他、20代の署員もLINEで送信していたということです。
今回の情報流出は内部通報で発覚し、市は26日付けで人事異動案をスマホで撮影した30代の署員を停職2カ月の処分としたほか、拡散した署員2人は減給処分にしました。
人事異動案の情報は3人以外にも拡散しているとみられ、市は調査を続ける方針です。
また市は下半身を露出したとして、公然わいせつの罪で略式起訴された30代の男性消防署員を停職3か月の処分としています。
徳永繁樹市長は「再びこのような事態となったことは極めて遺憾であり、市民の皆様に深くお詫び申し上げます」とコメントしています。
今治市消防本部では、2022年にパワーハラスメントが発覚するなど不祥事が相次いでいます。