「トーナメント表が笑顔にさせる」フランス、スペイン、ドイツ、ポルトガルと“別山”でイタリアのメディアが歓喜!「準決勝への道のりが難しくなくなった」【EURO】

フランスとオランダを上回り、オーストリアが首位でグループステージを突破すると予想した人は少ないだろう。この結果は、連覇への追い風となるのだろうか。

6月25日に行われたEURO2024グループD最終節では、オーストリアがオランダに3-2と勝利。もう1試合ではフランスがポーランドと1-1で引き分けた。

この結果、D組は6ポイントとしたオーストリアが首位通過。5ポイントのフランスが2位、4ポイントのオランダが3位で、それぞれ決勝トーナメントに駒を進めている。

これを受け、前回大会王者イタリアの大手紙『Gazztta dello Sport』は、トーナメントの山に注目している。有力な優勝候補の一角であるフランスが、2位通過になったことで、決勝までイタリアと対戦する可能性がなくなったからだ。

イタリアは前日のグループB最終節で、アディショナルタイムの98分にマッティア・ザッカーニが同点弾を奪取。土壇場でクロアチアと1-1で引き分け、グループ2位で16強に駒を進めた。ラウンド16ではグループAを2位通過したスイスと対戦する。

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Gazztta dello Sport紙は「トーナメント表が笑顔にさせる」と、フランスや開催国ドイツ、グループステージで完敗したスペイン、さらにクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルがイタリアと反対の山になったことを喜んだ。

「グループステージ最終節がイタリアに微笑み続けている。土壇場のザッカーニ弾で突破を決め、グループDの結果もイタリアを『後押し』した。オーストリア勝利とフランスのドローで、EURO準決勝への道のりがより難しくなくなった」

もちろん、同じ山にはイングランドがいる。オランダのように3位通過した有力国と対戦する可能性もある。何より、まずはグループステージでドイツを大きく苦しめたスイスとの対戦が待っている。

それでも、名だたる強豪国と違う山になったことは、イタリアにとって幸運の女神の微笑みとなるかもしれない。ロベルト・マンチーニの下で3年前のEURO2020を制したイタリアは、ルチャーノ・スパレッティの指揮で再びトロフィーを手にすることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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