PFAS健康影響 初の評価書も専門家「不十分」 欧米との認識に乖離

県内の河川などで検出されている有機フッ素化合物を巡り内閣府の食品安全委員会は健康への影響について国内初となる評価書を決定しました。

北谷浄水場の取水源となっている比謝川など、アメリカ軍基地周辺の河川や湧き水で検出されている有機フッ素化合物PFASは人体への有害性が指摘されていて、政府は水道水の基準値の設定など、科学的根拠に基づく対応の検討を進めています。

内閣府に設置されている食品安全委員会はきのう健康影響評価について国として初めてとなる評価書を決定しました。

それによりますと毎日摂取しても健康への悪影響がないと推定される値はPFOSとPFOAそれぞれ体重1キロあたり20ナノグラムとなっています。

一方、欧州食品安全機関の基準値はPFOSとPFOA合わせて1キロ当たり0.63ナノグラムで日本の60倍以上に相当する厳しい値です。

政府は評価書をもとに河川や水道水の安全基準値の議論を行うとしていますが、専門家からは「検討が十分ではない」との指摘もあります。

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