ウクライナからの避難民の託児所を運営する県出身者の男性が高校生に講話

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、ポーランドで避難民の託児所を運営している県出身の男性がオンラインで県内の高校生に講話しました。

那覇市出身の東優悟さんは、ポーランドで日本語講師をしながらウクライナからの避難者の子どもを受け入れる「友好の家」を運営しています。

21日、東さんは、ウクライナから避難してきたカトリッチ・マシャさんと一緒に真和志高校の生徒に対しオンラインで講話し、避難民の現状を伝えました。

ウクライナから避難してきたカトリッチ・マシャさん:
「(戦争が始まった)当初は映画を見ているようでした。ですが今私が住んでいる世界であると認識したのです。

ポーランドで避難民の託児所運営東優悟さん:
「それ(戦争)をしないためには武器をもっと持つのが正しいのか、それとも対話をして美しい日本を次の世代に残したいと今から行動すれば、きっと戦争というのは起こらないと思います」

軍事侵攻から2年あまりが経過するなかで、東さんは日本で関心が薄れつつあることに危機感を抱いています。

真和志高校2年湧川あかねさん:
「非日常が日常になってしまっていることが強い印象を受けました。平和はどうしたら自分の中の平和ができるのだろうとか、今の政治に対して自分はどうしたら良いと思うという自分の意見を持とうとより強く思いました」

東さんが運営する「友好の家」は、物価高騰や円安の影響により厳しい運営を強いられていて、活動を支援する団体が21日から23日まで那覇市パレットくもじ前広場で運営資金を募るイベントを開いています。

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