「福島から避難した人たちと同等の補償を」原発事故めぐる裁判外紛争解決手続きで丸森町筆甫地区の住民396人が追加の賠償支払い申し立て 宮城

福島第一原発事故をめぐるADR=裁判外紛争解決手続きで、宮城県丸森町筆甫地区の住民が東京電力に対し追加の賠償を求める申し立てを行っていたことが分かりました。

申し立てを行ったのは丸森町筆甫地区の住民396人236世帯です。住民団体=筆甫地区振興連絡協議会よりますと、今回のADRでは福島第一原発事故をめぐり東京電力に対し、1人あたり8万円、396人分の総額3168万円を追加して支払うよう請求したということです。

住民側は「福島県から自主避難した人たちと同等の内容で賠償されるべき」などとしています。

これを受けて東京電力は「請求内容や主張を詳しく把握したうえで、和解仲介手続きに則り誠実に対応していく」とコメントしています。

原発事故をめぐるADRの申し立てでは、2013年、今回、追加請求した住民を含む筆甫地区の住民694人に1人8万円が既に支払われています。

住民側は今後、既に亡くなっている震災当時の住民67人分の申し立ても追加する方針です。

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