宇美町で高校生らの列に突っ込む事故 運転の男に懲役5年求刑

福岡県宇美町で去年11月、持病のてんかんの影響で車を暴走させて高校生ら9人に重軽傷を負わせたなどの罪に問われている男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと、無職の中村進被告(66)は去年11月、車を運転中に持病のてんかんの影響で意識障害の状態に陥り、車を暴走させて高校生らの列に突っ込む事故を起こし、9人に重軽傷を負わせた罪などに問われています。

26日、福岡地裁で開かれた初公判で中村被告は起訴内容を認めました。

被告人質問で「車がないと生活ができなかった」「私の一方的なわがままで事故を起こした」などと述べました。

検察側は「てんかんの診断を受け車を運転しないよう注意されていたにも関わらず運転した」などとして、身勝手な動機などと指摘、懲役5年を求刑しました。

一方、弁護側は社会での更生が必要として、懲役3年、執行猶予5年・保護観察付きの判決を求めました。

裁判は即日結審し、判決は来月12日に言い渡されます。

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