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癒やしの音が聞こえてきました。鹿児島市のデパートでは26日からオルゴール作品の展覧会が始まりました。その優しい音色の秘密も教えてもらいました。
美川愛実キャスター
「会場はどこか懐かしい音色に包まれています。一つ一つの作品がとても繊細で、物語を感じさせるようです」
26日から始まった、ゆのん風のおるごーる展。
大分県を拠点に創作活動する夢音さんの作品がメロディーを奏でます。
Q.温かみあふれる作品ですけれどもどういった木を使っているんですか?
ゆのん風のおるごーる・夢音さん
「この回転板の部分に硬い木を合わせて、間から反射させたり、お花によって音を拡散したり、そういう効果をねらって優しい音色にまとめている」
オルゴールは全て木製。なぜ木で作るのか?音色の違いをくらべてみましょう。
こちらはそのままの状態。
これが木製のオルゴールになると…
この作品では固いコクタンの木が音を跳ね返し、パドックの木でできた赤い花は、高い音を、かやの木でできた黄色い花は低い音をそれぞれ反射して響かせます。
この作品で使われている木の種類は実に15種類近く。
複雑な組み合わせで、コンサートホールのように音を響かせる仕組みになっています。
眠りを誘う音色も。
ゆりかごのように揺れる小さなオルゴールは穏やかな気持ちにしてくれます。
こちらは日本の昔話に出てきそうな懐かしい景色。
かやぶき屋根の家や、夕焼けを思わせるような空。
夢音さんはこのような物語を、歩いている時や料理中にふと思いつくそうです。
ゆのん風のおるごーる・夢音さん
「3人目の子供が生まれたときに仮死産で、一生懸命ちゃんとしなきゃいけないと思ったら私までパニック障害を起こして。その時に小児科の先生が『木で響くオルゴールはあなたのパニック障害にもいいし、子供にもいいよ』と言われまして、音色を聞いて涙が出て、気持ちが楽になって、オルゴールに助けてもらったなと思いました。いろんな人がいろんな色を聞いて楽しんでいただけたら幸せだなと思います」
展覧会は7月2日まで鹿児島市の山形屋画廊で開かれています。