冷房器具壊れたままの世帯「一定数」 昨年の記録的大雨で被災、支援団体調査

 昨年7月の記録的大雨で被災した秋田市で、冷房器具が壊れたままの世帯が一定数あることが26日、支援団体の調査で分かった。浸水で故障したエアコンを修理していない世帯もあった。自宅の修繕が終わっても、金銭的理由から家電の買い換えに至っていないケースがあるという。関係者は器具の寄付を募るなどして官民が連携して対応する構えだ。

 調査は被災者支援などを行うNPO法人「あきた結いネット」(秋田市)が5~6月、継続支援している50世帯を対象に対面や電話で行った。支援ニーズとして、夏を迎えるに当たり必要な生活備品や家電などの訴えが24件あった。内訳はエアコン5件、扇風機3件、保冷剤1件など。暑さ対策で緊急に必要としているケースが少なくなかった。

© 株式会社秋田魁新報社