12球団で唯一引き分けがなかった西武が今季初のドロー 打線が4安打も投手陣が2回から11イニング無失点

8回2死二塁、降板する西武・武内(右)(撮影・冨永豊)

◆西武2―2日本ハム(26日、大宮公園)

西武が、延長12回で今季初となる引き分けに終わった。

約1カ月ぶりの先発となった武内夏暉は、初回に無死からの3連続長短打であっさり先制点を失うと、その後1死一、三塁からの犠飛でこの回2点失った。

初回に三者凡退に終わった打線は2回、無死から岸潤一郎と山村崇嘉が2者続けて四球で出塁。続く外崎修汰が三塁方向へのゴロを打ったが、三塁手の郡司裕也が捕球し損ねた間に二塁走者の岸が本塁へ生還した(記録は失策)。なおも無死一、三塁で鈴木将平の二ゴロの間に三塁走者の山村が生還し、この回ノーヒットで同点に追いついた。

武内は2回以降は完全に立て直し、スコアボードにゼロを並べ続けた。2死一、二塁のピンチを背負った7回も万波を得意のチェンジアップで空振り三振。8回も1死から水谷に左翼線二塁打を許したが、続くマルティネスを三ゴロに打ち取り、プロ入り最多の109球を投げたところでヤンと交代した。

両チームとも3回以降は無得点で2-2のまま試合は延長戦に突入すると、延長でも互いに得点できず試合は12回引き分け。西武はここまで12球団で唯一引き分けがなかたが、今季68試合目にして初めて引き分けた。

© 株式会社西日本新聞社