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「ウエスタン、中日8-5阪神」(26日、ナゴヤ球場)
試合前から気持ちがはずんでいた。ドラフト3位・山田(仙台育英)は球場入りすると母校の先輩、中日・上林にあいさつ。「バットもらえませんか?」。おねだりしたバットをすぐに試合で使用。4月28日のウエスタン・ソフトバンク戦以来の3安打を放った。
三回無死の中前打と、七回無死の中前へのポテンヒットはともに追い込まれてから放った。八回2死も梅野の144キロ直球を中前へ運んだ。
もらったバットは根元から真ん中までオレンジ色でそこから先が黒色。重さや長さは自身のバットとさほど変わらないが、ヘッドの部分がくりぬかれている。「振りやすさが一番あった。持った感じすごいしっくりきて」。練習では使用しなかったが、素振りで感じた相性の良さが実戦でいきなり結果となった。
打率・232ながら「感覚的に良くなってきてる」と状態は上向き。「積極的に打ちにいきながら追い込まれても対応できたので続けていきたい」とうなずいた。
ただ、この試合で上林はサイクル安打を記録した。「明日も使います」。もらったバットで先輩を上回る活躍を見せる。