敵サポからレーザービーム、母国ファンからはブーイング。ベルギー主将デ・ブライネが吐露「残念ながら誰も喜んでいないけど...」【EURO】

ベルギー代表は現地6月26日、EURO2024のグループステージ(GS)最終節でウクライナ代表と対戦し、0-0で引き分けた。この結果、グループ2位で決勝トーナメント進出が決まった。

スコアレスドローに終わった一戦で、POMに選出されたのはベルギーのケビン・デ・ブライネ。先発フル出場で奮戦したが、母国ファンの反応には思うところがあったようだ。フランスメディア『FOOT MERCATO』は、試合後の様子を次のように報じる。

「スタンドに集まった1万人のベルギーサポーターを喜ばせるものではなかった。タイムアップのホイッスルが鳴ると、中途半端以上のパフォーマンスを見せた選手たちにブーイングが起こった。キャプテンのケビン・デ・ブライネはヤン・ヴェルトンゲンとともに挨拶のためスタンドへ向かっていたが、引き返すことにした」

【画像】いきなりフランス対ベルギー! EURO2024の決勝トーナメント表
相手サポーターからもデ・ブライネは標的にされた。『SUDINFO SPORTS』によれば、「レーザーで武装したウクライナのファンによって妨害された。ベルギー人の目を狙い、特にコーナーキックの際のキャプテンを狙った」と伝えた。

GS初戦ではスロベキアに敗れて黒星発進だったベルギー。苦しみながらもベスト16に駒を進めたなか、デ・ブライネは「もっと良い結果を出せるのは分かっている。予選通過は果たした。残念ながら誰もこの結果を喜んでいないけど、チームはそれに値する」と語っている。

一方で、スタンドとの“共闘”も求めている。ラウンド16では優勝候補のフランスと相まみえる。デ・ブライネは「我々にはファンが必要だ。分かるだろ? 過去3試合と同様に、フランス戦でもそれは変わらない」と訴えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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