【秘話】カミラ王妃へのプレゼント佐賀錦のバッグに込められた雅子さまの思い 担当記者が見た英国王主催の晩さん会

イギリスを訪問中の天皇皇后両陛下は25日、バッキンガム宮殿でチャールズ国王主催の晩さん会に出席された。「公式行事」に合わせ、体調を整えられた皇后・雅子さまはカミラ王妃と馬車で歓談される様子も見受けられた。

「雅子さまスマイル」がロンドンを魅了

オフホワイトのイブニングドレスに菊をかたどったティアラ姿。

イギリス訪問4日目となるこの日、皇后・雅子さまは晩餐会出席のため、天皇陛下とともに人々の前に姿を見せられた。

詰めかけた人々から「天皇陛下ー!雅子さまー!」と声を掛けられた両陛下。その装いと“雅子さまスマイル”は、詰めかけた人々を魅了していた。

現地25日から始まるイギリスでの「公式行事」に合わせ、体調を整えられた皇后さま。

この1日で、特にカミラ王妃と、深く心を通わせられたという。

ウィリアム皇太子自らお出迎え

現地25日、両陛下が滞在されているホテルへとお出迎えに現れたのは、ウィリアム皇太子だ。

ウィリアム皇太子は「陛下、お元気そうですね」と声を掛けられ、陛下は「またお会いできて光栄です」と答えられた。

これに対しウィリアム皇太子は「私もです。イギリスへおかえりなさい。お二人ともよくご存知の地です」と述べた。

また皇后さまも「またお会いできて光栄です」と話され、ウィリアム皇太子は「お待たせして申し訳ありません」と握手を交わした。

「おかえりなさい」という言葉は、お二人の留学経験を念頭においたものだ。

陛下は1983年から2年間。

そして皇后・雅子さまは外務省在籍当時にそれぞれ、イギリス・オックスフォード大学に留学されていた。

皇后さまがお妃(きさき)候補とされていたのもこの頃だ。

雅子さま(1989年当時):
私も外務省の研修生として研修している身でして研修が終わりましたら外務省の省員としてずっと仕事をしていくつもりですので。

この時から、実に35年もの時が経過した。

ウィリアム皇太子からは「陛下はオックスフォードで学ばれたのですよね。お二人は同じ時期にオックスフォードで学ばれたのですか?」と聞かれ、皇后さまは「いいえ」、陛下は「時期は違います」、そして皇后さまは「陛下は私よりも5年前です」と答えられた。

雅子さまとカミラ王妃“共通の話題”

その後、歓迎式典会場でチャールズ国王夫妻に迎えられた両陛下。

式典の間、陛下はチャールズ国王と、皇后さまはカミラ王妃と何度も言葉を交わし、笑顔を見せられた。

カミラ王妃との会話の内容はどのようなものだったのか。

今回の公式訪問に同行取材中のフジテレビ宮﨑千歳解説委員は、お互いが関心を寄せる“共通の話題”があったという。

フジテレビ 宮﨑千歳解説委員:
カミラ王妃は子どもの問題とか女性の問題に対してすごく熱心に活動しているそうで、皇后さまも、やはり子どもの環境ですとかすごく関心が高いので、そういう共通点もあってお話が弾んだのではないか。

その後、無名戦士の墓があるウェストミンスター寺院などを訪問し、いよいよ晩餐会出席のため、ドレスに着替えられた皇后さま。

沿道からは「雅子さまー!雅子さまー!」という歓声も聞かれ、待ちわびた一人一人に手を振り、車の中からも、歓声に応えられた。

晩餐会ではユーモアを交えたスピーチも

「英国におかえりなさい」「カンパイ!」

晩餐会では、チャールズ国王が日本語を披露された。

すると陛下も「皇后と私が留学し、一学生として英国の生活を経験したオックスフォードの地を訪れ…。(ケンブリッジ大学出身の)国王陛下にとっては違う場所ですみませんが(一同笑い)日英間の学術・研究・教育分野での協力や若い世代の交流の促進に少しでも貢献できればと考えています」とユーモアを交えたスピーチをされ、会場を湧かせた。

皇后さまからのプレゼントを即ご使用に

こうした和やかな晩餐会の中で、カミラ王妃が手にしていたのが“佐賀錦”のハンドバッグ。これはこの日、皇后さまがプレゼントされたものだった。

フジテレビ 宮﨑千歳解説委員:
一生懸命お好きそうなものを思って(皇后さまが)選んだ佐賀錦のバッグをすぐに王妃が使って下さって、すごく心が通われた、良い関係性を一日で築いていらっしゃるんじゃないかと思いました。

晩餐会から一夜明けた、イギリス国内の反応を見てみると…。

イギリスの各紙も両陛下や国王夫妻の写真入りで歓迎式典や晩餐会の様子を報じていた。

イギリスでの振る舞いが話題となっている皇后さま。休息を挟みながら、残る公式行事に参加される見通しだ。
(「イット!」 6月26日放送より)

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