認知症高齢者 適切に対応を 長崎・南島原署で講座

認知症への理解を深めた講座=南島原市、南島原署

 認知症の高齢者に適切に対応する能力を高めようと、南島原署は署員を対象に同署で「認知症サポーター養成講座」を実施した。
 同署によると、管内の高齢化率は昨年10月時点で41.9%。認知症の疑いのある人が今後増加すると予想され、保護時の対応など正しい知識や理解を深める必要性があるという。
 講座は13日に開催。高齢者の支援活動などに取り組む南島原市口之津町のボランティア団体「ささえさんの会」の塩田絹代会長(64)らが講師を務めた。認知症高齢者の症状について解説した後「驚かせない」「焦らせない」「尊厳を守る」など声かけで気をつける点などを伝えた。
 同署地域課の宮城奈央巡査長(24)は「認知症にもさまざまな症状がある。その人に合った対応をしなければならない」、同課の山口泰生巡査長(24)は「認知症の方や家族に対する対応の仕方など大変勉強になった。今後の実務に生かしたい」とそれぞれ話した。

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