「今日は賢くいたかった」0-0でOK…ベルギー主将デ・ブライネが語る“守りの選択”。親友への思いも「また戻ってくる」【EURO】

現地時間6月26日に開催されたEURO2024のグループステージ最終節(E組)で、ベルギー代表はウクライナ代表と対戦。0-0で引き分けた結果、2位で突破が決まった。

終盤にCKを獲得した際、ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)はカウンターのリスクを避けるため、得点を狙わず、ボールキープの策を取った。

UEFAの公式サイトによれば、デ・ブライネは試合後、「3試合で全てを出し切った。チームは95分まで走り続けた。誰もが試合に勝ちたいと思っているし、僕たちもピッチの中でそうしようとしたが、それができなかった。ウクライナは難しい相手で、彼らも危険だった」と振り返ったうえで、“守りの選択”について次のように語った。

「勝とうとしていたし、90分までゴールチャンスがあった。しかし、コーナーキックではリスクを冒したくなかった。失点すれば、EURO敗退が決まってしまうからだ。時にはリスクを冒さなければならないし、時には賢くなければならない。今日は賢くいたかった」

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間もなく33歳となるキャプテンはまた、以前にシティに在籍していたウクライナのキーマン、オレクサンドル・ジンチェンコ(アーセナル)に言及。リスペクトたっぷりにこう語った。

「ジーナは信じられない男だ。彼とは5年間一緒にプレーした。シティ、そして今はアーセナルで素晴らしい仕事をしている。親友だし、成功を祈っているよ。でも結局はフットボールの試合なんだ。僕らは勝ちたかったし、ウクライナは僕らが勝ち上がるために、敗退しなければならなかった。彼らは才能に溢れた良いチームだし、将来また戻ってくるだろう」

決勝トーナメント1回戦の相手はフランスだ。ベルギーは優勝候補の隣国を賢く下し、欧州制覇を懸けた戦いを続けられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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