ブランド牛銘柄「前沢牛」に一本化 「奥州牛」は上場終了

 奥州市の岩手ふるさと農協(後藤元夫会長)は7月からブランド牛の銘柄「奥州牛」を「前沢牛」に一本化する。管内の前沢地域以外で生産された肉牛も、同農協を経由し基準を満たせば前沢牛として販売できる。肉質等級4以上など高い品質基準は変わらない。畜産農家の担い手不足などで出荷頭数の減少が続く中、高い知名度と人気を誇る銘柄牛の頭数確保を進め、生産者の所得向上につなげる。

 前沢牛は、同市前沢地域での飼養期間が最長で、最終飼養地も前沢の黒毛和種。この定義を一部変更し、同農協を経由する肉牛を前沢牛に一本化する。同地域以外の奥州牛は、6月末で上場を終了する。

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