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ワインで重ねた復興支援を「完走」した。内陸部の飲食店、ワイナリー有志らは23日、盛岡市内のホテルで10回目の「MORIOKAワインフェスティバル」を開いた。収益の全てをいわての学び希望基金に贈り、ワイン文化を盛り上げながら東日本大震災で被災した子どもたちの学びと育ちを後押しし続けた。新型コロナウイルス禍で中断を余儀なくされたが、飲食業の苦境も乗り越え、5年ぶりに復活。達成感とともに、有終の美酒に酔いしれた。
大震災と能登半島地震の犠牲者へ、黙とうをささげた。好みのワインで杯を傾け、歩みをかみしめた。岩手県内のワイナリー8社と輸入業者13社が出店し、来場者約300人は持ち込んだ料理と合わせて味わった。
今回の益金は能登半島地震の被災地にも届く。同市大通の会社員柏田浩幸さん(45)は「この値段で普通は出せないワインが並んでおり、支援の思いが十分伝わる」とうなずいた。