「勝点4で逃すなんて前代未聞」ウクライナ代表DF、歴史的大混戦で敗退にがっくり。国民に謝罪「失望させてしまった」【EURO】

現地時間6月26日に開催されたEURO2024のグループステージ最終節(E組)で、ウクライナ代表はベルギー代表と対戦。最後までゴールを奪えず、0-0で引き分けた結果、敗退が決まった。

E組は全チームが、1勝1敗1分の勝点4で並ぶ歴史的大混戦の末、1位のルーマニア、2位のベルギーに加え、3位のうち上位4チームに入ったスロバキアもグループステージを突破。得失点-2で最下位に沈んだ自分たちのみが16強入りを逃した。

UEFAの公式サイトによれば、フル出場したDFオレクサンドル・ティムチュク(ディナモ・キーウ)は試合後、必死に涙を堪えながらインタビューに対応。母国は戦禍にあるなか、「喜びを与え、人々に誇りに思ってもらいたかった。全力を尽くしたが、十分ではなかった」と悔しさを露わにした。

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「ウクライナ人であることを誇りに思うよ。僕らのパフォーマンスに恥じるところはない。グループリーグを突破できなかったのは、初戦のつまずきに端を発している。勝点4のチームがノックアウトステージ進出を逃すなんて前代未聞だ。僕らは国のために全力を尽くした。彼らを失望させてしまい、本当に申し訳なく思っている」

ベルギーの主将ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)は、「ウクライナは才能に溢れた良いチームだし、将来また戻ってくるだろう」と労いの言葉を寄せた。その言葉通り、悔しさを糧に、一回りも二回りも大きくなって戻ってこられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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