6月29・30日「Jリーグ勝敗」予想 町田「首位交代」も…鹿島「首位浮上」はお預け、カギを握るG大阪「修正力」と神戸「選手層」、そして…J2で下剋上

画像/サッカー批評WEB編集部

今回のtotoはJ1第21節の10試合と、J2第22節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。

町田の首位交代を後押しする「修正力」

J1はシーズンを折り返した。依然、首位に立っているのはFC町田ゼルビアだが、今節は首位交代の可能性がある。

カギとなるのは、今節、町田と対戦するガンバ大阪の「修正力」だ。

G大阪を率いるのは、ダニエル・ポヤトス監督。チームを預かって2年目、昨季16位に終わりながら続投させたクラブの我慢が実り、現在3位と好位置につけている。

注目したいのが、スペイン人指揮官の修正力だ。昨シーズン前半戦終盤から後半戦頭にかけて7勝1分と、8試合無敗の時期があった。終盤の失速は残念だったが、そこでの経験からの「学び」を今シーズンにつなげている。

現在のチームは、すでに昨季の好調時を超えている。第12節以降、7勝2分と無敗ロードを突き進んでいるのだ。

問題点を洗い出し、相手を研究し、修正していることが、シーズン後半のリスタートに効いていると考えられる。今節で対戦する町田とは、開幕戦で1-1と引き分けており、情報も自信も十分、手の内にあるはず。勝点2差の上位対決を制し、G大阪が首位に躍り出ることになるだろう。

■鹿島の首位浮上を阻止する「選手層」

現在G大阪と勝点で並び、得失点差で上回る鹿島アントラーズにも首位浮上の可能性があるが、今節はお預けとなるだろう。ヴィッセル神戸の厚い選手層が立ちはだかるのだ。

昨季のJ1を制し、ACLエリートでアジアに挑戦する神戸は、オフに積極的な補強を施した。完全移籍で獲得した宮代大聖は現在、チーム最多の7得点と新たな顔のひとりになりつつある。

さらには、広瀬陸斗が徐々に出場機会を増やし、既存戦力でも菊池流帆が負傷から戻ってくるなど、スケジュールが厳しくなる今後に向け、層の厚さを見せつけつつある。

特に、今回はウィークデーのリーグ戦を挟んでの連戦だ。こうした状況で、選手層の厚みが持つ価値は、さらに上がっていく。

ホームでの連戦であることも、神戸には追い風だ。今シーズン最初の対戦では鹿島に屈したが、その際のリベンジの気持ちで戦えば、上位争いをさらなる混沌に導くことになるだろう。

J2では、下剋上が起きそうな予感がある。5位ベガルタ仙台と19位栃木SCの対戦だ。

栃木はここ3戦、2勝1分と負けなし。カギは、やはり小林伸二監督だろう。

強固な守備を築き上げることで、数々の偉業を成し遂げてきた名将だ。2016年には、J2に降格した清水エスパルスの監督に就任。1年でのJ1復帰を果たした。早くも、その新監督の手腕が発揮されているとみて間違いないだろう。

しかも今回対戦する仙台は、栃木でバトンを受けて、初めて指揮を執った試合の対戦相手でもある。1-2で敗れたが、小林監督の頭には、しっかり相手の情報が入っているはずだ。

栃木がアウェイで勝利して3連勝。J2のプレーオフ出場権獲得などの昇格争いは、さらなる混戦になるだろう。

今回のtotoの購入締切は6月29日で、ネット決済による公式サイトでの販売は13時50分(コンビニ決済は12時)、くじ売り場では12時、コンビニは11時30分までとなっている。

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