「大昇竜」が切り絵の御朱印に 日光山輪王寺で7月から授与 世界遺産登録25周年を記念

大護摩堂の「大昇竜」を切り絵で描いた御朱印

 【日光】世界遺産「日光の社寺」登録25周年を記念し、日光山輪王寺は7月1日、大護摩堂御朱印所で、切り絵御朱印「大昇竜」の授与を始める。

 大昇竜は大護摩堂の天井画で幅4メートル、長さ8メートル。国指定色彩保存選定技術保持者で、日光社寺文化財の保存や修理に半生を費やした吉原北宰(よしはらほくさい)さんの遺作となった。1998年の大護摩堂建立に合わせ、2年半をかけて完成した。

 授与される御朱印は大昇竜を切り絵で表現したもので大きさ縦16センチ、横22センチ。黒地に金色の昇り竜を生き生きと表現している。立体自立式フレーム付きで、飾ることもできる。

 畠山慈朋(はたけやまじほう)執行(47)は「みなさんの願いを天界に届けてくださる竜。参拝の思い出にもなればいいですね」と話している。初穂料1200円。来年3月末まで頒布するが、なくなり次第終了する。(問)同寺0288.54.0531。

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