「良さを出さないと割って入れない」J1アビスパ福岡・森山公弥が全体練習復帰

福岡・森山

J1アビスパ福岡は27日、福岡市の雁の巣球技場で報道陣を対象に練習を公開した。先発した5月22日のルヴァン・カップ3回戦・柏戦で右膝を痛めて途中交代して以来、別メニュー調整が続いていた森山公弥(22)が全体練習に合流。対人練習を行わない部分合流となったが、「そろそろ(全メニューに)戻れると思います」と早期復帰に意欲を見せた。

けがをしたシーンは相手との空中での競り合いの後の着地でバランスを崩して右膝を痛めた。「(医師の)先生があのシーンを見たときに、結構大きいけがと思ったらしくて(診断後に)良かったねと言われました。(合流までの約1カ月が)長くないわけじゃないですけど、何カ月もかかるけがじゃなくてよかった」。骨に痛みがあり、靱帯(じんたい)などに問題はなかった。

森山が不在の1カ月間、チームは公式戦6戦不敗(5勝1分け)。「本当に(チームは)いい状態ですし、ここからも上がっていくと思います。そういった中でも自分しかできないこと、自分の良さである左足の良さを試合で出していかないと(メンバーに)割って入れない。勝っているのはうれしいですけど、それをプレッシャーにしてやっていけたら」。

ボランチ、センターバックをこなす貴重な左利きのポリバレントが危機感を胸に再出発する。

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