LINEで警察手帳のような映像…「特別捜査本部08」の警察官名乗る男 20代女性 50万円だまし取られる 富山・砺波市

京都府警の警察官を名乗る男にLINEのテレビ電話で警察手帳のような映像を見せられ、20代女性が指定された「特別捜査本部08」のアカウントに登録して50万円をだましとられたことがわかりました。

砺波警察署によりますと6日、砺波市に住む20代の女性の携帯電話に、京都府警の警察官を名乗る男から「逮捕した男の部屋からあなた名義のキャッシュカードが発見された。あなた名義の口座に300万円が入金されている。あなたが犯罪に関わっていないか確認したい。捜査は秘密なので誰にも言ってはいけない。LINEで連絡するので登録してほしい」などと言われました。

20代女性は指示に従い、通信アプリ「LINE」の「特別捜査本部08」というアカウントを登録しました。

女性は京都府警の警察官を名乗る男から、テレビ電話を通じて警察手帳のようなものを見せられ「近くのコンビニエンスストアに移動してほしい。あなたが持っているお金が資金洗浄に使われていないか確認したい」などと言われ、コンビニエンスストアに設置してあるATMで口座残高を確認し、男に伝えました。

さらに男から「あなたの口座にある50万円が犯人から送金されたものかどうか確認したい。上司はあなたを逮捕する準備を進めている。私としては、あなたが犯罪に加担しているとは思えないので、上司を引き留める」などと言われたということです。

その後、男の上司を名乗る人物から「ATMのある場所に移動してほしい。到着したら振込先の口座情報を伝えるので50万円振り込んでほしい」と告げられ、砺波市内の商業施設のATMからしてされた口座に50万円を振り込みました。

「異状がなければ返金する。明日の午前9時には連絡する」と言われたものの、約束の時間になっても電話はなく、返金もないことから、ようやく詐欺の被害に気付いたということです。

警察は、警察官が電話で預貯金通帳などの個人情報を聞くことや、事件捜査名目で振り込みを依頼することはないとして、注意を呼びかけています。

© 株式会社チューリップテレビ