自民党の田畑裕明 衆議院議員の政治資金パーティーについて、パーティー案内状にあった「ご入金のみ」の意図について、チューリップテレビは富山県内3つの放送局と合同で田畑議員にインタビュー取材を申し込みました。しかし、田畑議員の事務所は「今回の取材は見送りたい」と取材を拒否しました。
自民党、富山1区選出の田畑裕明衆議院議員。今月開催予定だった政治資金パーティーの案内状に出席、欠席のほか、「ご入金のみ」の項目があり、有識者からはこんな指摘が─。
神戸学院大学 上脇博之教授：「お金だけ払ってくださいと。これ寄付になるんですね」（5月30日）
日本大学 岩井奉信 名誉教授：「政治資金パーティーの案内にこれを書くというのは問題だし、場合によっては違法行為だと言わざるをえないだろうと思います」（6月18日）
さらに、この問題を巡っては国会で野党が厳しく総理を追及しました。
立憲民主党 村田享子 参議院議員：「ご入金のみにしてもらえば、経費が掛からずにパーティの収益を得られるわけなんですね。脱法どころか違法なパーティだと思います。今、審議されている政治資金規正法の改正案において、規制の対象になりますか」
岸田総理：「このパーティー自体がどのように運営されているか、これについて、実態をしっかり把握した上で判断すべきものである。いずれにせよ、そのご指摘の点については、議員本人が説明すべきものであると考えております」（6月12日）
田畑議員はこの問題について今月12日にコメントを発表。「ご入金のみ」は誤解を招く表現だったとして今後は案内の方法や表現について見直すとしましたが─。
田畑議員からの回答文書：「入金のみとされた場合でも、ご予定の調整がついたとして当日会場に来られた方もこれまでいらっしゃいました」
過去に会費の入金のみを受け付け、パーティーを開いていたことに触れました。
一体、「ご入金のみ」のパーティーはいつから、何回開催していたのか。違法性の認識はあったのか。
チューリップテレビは今月17日、北日本放送、富山テレビ放送、NHK富山放送局と連名でインタビュー取材を申し込み、田畑議員の事務所からきのう回答がありました。
田畑議員の反応：「今回の取材は見送りたい。書面での回答の通りです」
田畑議員は県内のテレビ4局による合同インタビューを拒否。書面で答えた通りだとしました。チューリップテレビはきょう、田畑議員の事務所に取材拒否の詳しい理由について問い合わせましたが、担当者不在のため、回答はありませんでした。
