「警察による証拠隠滅」人権団体が鹿児島県警に抗議 「刑事企画課だより」巡り

2023年10月に鹿児島県警が配布した内部文書、「刑事企画課だより」の中で捜査資料の廃棄を促す内容の記載があった問題を巡り、6月27日、人権団体が県警に抗議しました。

池田政昭記者
「抗議文書を手に、団体が県警本部へ入っていきます」

抗議を行ったのは、全国各地で冤罪被害者を支援する人権団体、「日本国民救援会」の鹿児島県本部です。

この問題は、県警が2023年10月、内部に向けて配布した「刑事企画課だより」と題した文書の中で、「再審や国家賠償請求などで組織的にプラスになることはない」などとして、捜査資料の廃棄を促す内容が書かれていたものです。

抗議の申し入れ後に開かれた記者会見で、永仮正弘会長は、現在も再審請求が続く大崎事件でも、志布志警察署に保管されていた捜査資料が再審請求において重要な証拠となったことに言及。

今回、県警が配布した文書について「警察が証拠隠滅をすすめるものである」と厳しく指摘しました。

日本国民救援会鹿児島県本部・永仮正弘会長
「無罪を立証しようとする人にとっては、非常に由々しい事態。『廃棄する』と
お触れを出したことは非常に県警の恥。それぐらい重大なこと」

抗議を受けて県警は対応を検討中です。

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