「一定の登山規制は必要」遭難が相次ぐ富士山…新条例制定に向けて国と協議へ 鈴木知事が静岡県議会で明らかに

2024年6月27日の静岡県議会では、事故が相次ぐ富士登山の入山規制について問われました。鈴木知事は「新たな条例制定について国との協議を行う」と明らかにし、国有地である登山道の借用などについて協議を進める方針です。

【写真を見る】「一定の登山規制は必要」遭難が相次ぐ富士山…新条例制定に向けて国と協議へ 鈴木知事が静岡県議会で明らかに

<ふじのくに県民クラブ 四本康久県議>
「規制の導入を求める声も聞こえます。今後、富士登山の規制を含めた入山管理の在り方について県ではどのように考えているか」

県議会で取り上げられたのは安全な富士登山の対策です。富士登山をめぐっては、山小屋に宿泊せず夜通し歩く「弾丸登山」などが問題視されています。

これを受け、県は6月10日から登山者全員に対する「事前登録システム」の運用を始め、山小屋の宿泊予約のない人には登山の自粛を呼びかける方針です。

<鈴木康友知事>
「山梨県と足並みをそろえた一定の登山規制は必要だと考える。新たな条例制定について、国との協議等を行ってまいります」

鈴木知事は、6月27日に新たな条例による入山規制に向け国との協議を進める考えを明らかにしました。

山梨県では、条例により5合目にゲートを新設して2000円の通行料を義務づけ、登山者数に上限を設けます。

静岡県側の登山道は国有地で県有地ではないため、条例による通行料の徴収など入山規制はすぐには難しいとしていましたが、今後、土地の借用などについて所有者の国と協議していく方針です。

© 静岡放送株式会社