巨人 痛恨のサヨナラ負け 十回にケラーが宮崎に一発浴びる 打たれた瞬間、頭を抱える

 延長10回、宮崎にサヨナラ本塁打を打たれ、がっくりと引き揚げるケラー(撮影・佐藤厚)

 「DeNA5-4巨人」(27日、横浜スタジアム)

 巨人は十回にサヨナラ負け。勝率5割となり、4位に転落した。

 十回は1死からケラーが宮崎にサヨナラ被弾。打たれた瞬間、マウンドで頭を抱え、痛恨被弾を悔しがった。

 打線は強烈な一発で幸先のいいスタートを切っていた。二回。大城卓が、相手先発・平良のスライダーを完璧に捉え右翼スタンドにたたき込む2号ソロ。3戦連続一塁でスタメン出場した昨季の正捕手が先制点をもたらした。ただ打線は結果的には平良を打ちあぐねてしまった。右腕が降板する五回まで7安打を放ちながら拙攻もあり、得点は大城卓の一発による1点のみだった。

 チームとしてはピンチを迎えていた。スランプに陥った坂本の出場選手登録抹消を26日に抹消したため、チームの大黒柱が不在という状況になった。攻撃力を上げるため本来は捕手の大城卓を、この夜まで3戦連続で一塁手として起用して急場をしのぐ、ベンチの思惑もあった。

 打線は1-4の八回に奮起した。無死二塁からヘルナンデスが、ウィックから鮮やかに中前適時打を放って1点を奪い、勢いがついた。なおも無死一塁。ここで主砲・岡本和が、左翼スタンドに豪快な13号2ランをたたき込んで試合を振り出しに戻した。

 先発した井上は4回を5安打3失点で降板した。立ち上がりから売り物のストレートが走らず苦しみ、毎回走者を出した。1点リードの三回には桑原に左中間スタンドにソロを浴びて同点とされた。四回には佐野に右越えの2ランを打たれて勝ち越しを許した。五回の攻撃で代打を送られ左腕はマウンドから降りた。

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