金沢に大物クロマグロ続々

能登町の定置網から水揚げされた150キロのクロマグロ=金沢市無量寺町のかなざわ総合市場

 石川県漁協かなざわ総合市場で27日、能登町沖の定置網で捕獲されたクロマグロ10本が競りに掛けられた。150キロを筆頭に9本が100キロ超で、今季最多の水揚げに、競り人の活気ある掛け声が響いた。

 クロマグロは日の出大敷(能登町)の定置網で捕れた。県漁協によると、一つの定置網でまとまった大きさのクロマグロが一度に10本入るのは珍しいという。

 150キロのマグロは水産物卸の大千(金沢市)が75万円で競り落とした。絹谷康平常務は「この時期の日本海のクロマグロは引き合いが強く、どうしても落としたかった」と笑顔を見せた。マグロは東京の豊洲市場を経て都内のすし店などで提供される見込み。

 県水産総合センターによると、5、6月はクロマグロが産卵場所を求めて日本海を北上するため、県内の漁港で水揚げが増える。同市場では、一昨日に200キロ超、前日も160キロのクロマグロが競りに掛けられた。

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