来年3月で休止、竹原市と呉市の大崎下島を結ぶ高速船

来年3月末で休止する見通しとなった竹原港と大長港を結ぶ航路の高速船

 広島県竹原市の竹原港と呉市の大崎下島の大長港を結ぶ高速船航路が来年3月末で休止する見通しであることが27日、明らかになった。

 利用者の減少を受け、運航事業者のしまなみ海運(三原市)と、寄港地があり運航を支援する大崎上島町が協議して方針を決定。同町が同日、町内の公共交通について官民で話し合う協議会で説明した。

 同航路は24・6キロで、大崎上島では天満や明石など5港を経由。大長港を結ぶ唯一の定期航路でもある。1日7往復で通勤などで利用されている。2023年度の利用者は2万990人で、14年度の約半分まで減った。大崎上島と、竹原市や大崎下島を結ぶ海上交通は他にフェリー航路がある。

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