市営住宅に複数の刺し傷がある女性遺体、行方が分からなくなっていた46歳次男を大阪で発見、殺人容疑で逮捕(高知)

24日、高知市の市営住宅で見つかった女性が殺害されていた事件で、警察は、行方が分からなくなっていた女性の次男(46)を大阪で発見。27日夜、殺人容疑で逮捕しました。

逮捕されたのは、高知市十津の無職、三谷聡容疑者です。警察の調べによりますと三谷容疑者は23日夜から24日未明までの間に、自宅で、母親の田鶴子さんを刃物のような物で刺して殺害した疑いが持たれています。

24日、部屋を訪れた福祉関係者が、田鶴子さんが死亡しているのを見つけて通報。司法解剖の結果、死因は「出血性ショック」とわかり、警察が殺人事件として捜査していました。田鶴子さんの体には「複数の刺し傷」があり、部屋からは“血のついた刃物”が見つかっていたということです。

事件のあと、同居していた、次男の聡容疑者と連絡が取れなくなっていたことから、警察は、何らかの事情を知っているとみて行方を追っていて、27日深夜、大阪市の駅の構内で歩いているのを発見し、声をかけたということです。

警察は「裁判員裁判になった場合、一般の人に先入観を与えないようにするため、お伝えしていない」と、認否を明らかにしていません。

高知東警察署の調べによりますと、24日午後1時ごろ高知市十津の市営住宅の1室から住人の70代女性とみられる遺体が血を流した状態で見つかりました。

関係者への取材によりますと、住人の女性を担当するケアマネージャーから「連絡が取れない」と報告を受けた市の福祉関係者3人が、24日昼過ぎに安否確認のため部屋を訪問。鍵やカーテンは閉められた状態でしたが、呼びかけに応じなかったことなどから部屋に入ったところ遺体が見つかり、警察に通報したということです。

司法解剖の結果、遺体は、この部屋に住む三谷田鶴子さん(76)と判明。死因は「出血性ショック」で、死亡推定時刻は「6月23日夜から24日未明」とみられていました。

三谷さんは事件当時、次男と2人暮らしでしたが、次男とは連絡が取れていない状態だったということです。警察は、次男が何らかの事情を知っているとみて、行方を追っていました。

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