映像やお笑い、表現えり抜き “ツカミ”で勝負 佐大生ら「博覧会」

表現の一部を集めた「ツカミ展覧会」を開いている佐賀大の学生=佐賀大学美術館

 観客の興味を引きつける“ツカミ”をテーマにした展覧会が、佐賀市の佐賀大学美術館で開かれている。映像や美術、お笑い、音楽に取り組んだ学生が、作品の中からえり抜いた表現を見せる。30日まで。

 佐賀大と九州産業大(福岡市)の学生が参加して「ツカミ博覧会」として開催し、17点を並べている。

 佐賀大学お笑いサークルは、フリップネタの一部や未上演の台本を紹介する。約4分の映像「はじめのIPPON」は、シュールなコントの冒頭や漫才の一場面などを集めた。3年の松田滉生(こうき)さんは「どういう時に笑いが起こるのかを考えた実験的作品」と語る。

 3月にTYO学生ムービーアワードで銀賞に輝いた佐賀大芸術地域デザイン学部4年の桶本優(ゆたか)さんは、展覧会を企画した。桶本さんは自身の祖父を主人公に、ヒッチハイクをする老人を描いた6分間のショートフィルム「ナイストミートユー」を上映している。

 桶本さんは「ツカミは出会い。やりたいことがいろいろある学生が集まったので、ここで新しい作家と出会って」と呼びかける。(花木芙美)

表現の一部を集めた「ツカミ展覧会」を開いている佐賀大の学生=佐賀大学美術館

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