武雄市長、白石高生と意見交換 武雄アジア大や電車通学の問題点など

白石高生と大学誘致や町づくりについて意見を交わす小松政市長(中央)=白石町の白石高

 武雄市の小松政市長は24日、2026年4月の開学を目指す四年制大「武雄アジア大学」などをテーマに、白石高の2年生12人と意見を交わした。市民と語り会う「市長と話そう会」の一環で、周辺市町の若者の声を町づくりに生かそうと実施した。

 市外の高校を訪れるのは5月の嬉野高に続いて2校目。武雄アジア大について生徒からは「独自性があり興味はあるが、学部が一つしかないので選択に困る」「長崎から来る人や留学生が多くなり、佐賀の学生が入りにくいのでは」などの意見が出た。

 小松市長は「開学後に学部は増えていくと思う」とし、「地域の生徒が県外の大学に進学しなくてもいいように、周辺の自治体とも連携していく方針」と答えた。電車通学をする生徒からは「西九州新幹線が開業して電車の本数が減り、通学が不便になった」などJR線の改善を求める声も出た。

 武雄市山内町から通う中島咲織さんは「武雄アジア大について、周辺市町と連携することはいい考えだと思う。大学の独自性を地域の発展につなげてほしい」と話した。(澤登滋)

白石高生と大学誘致や町づくりをテーマに意見を交わす小松政市長(中央)=白石町の白石高

© 株式会社佐賀新聞社