仮想空間に浮かぶ新聞紙面を読む…アップル「ビジョン・プロ」対応アプリ「福井新聞V刊」リリース jig.jpグループと共同開発 ダウンロード無料

仮想空間に浮かんだ新聞紙面を読む体験が楽しめる「福井新聞V刊」(写真はイメージ)

 福井新聞社は6月28日、同日国内での発売が始まった米アップルの拡張現実(AR)対応ゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョン・プロ)」用無料アプリ「福井新聞V刊」をリリースした。仮想空間で新聞紙面を読む体験ができる。

 V刊はjig.jp(本店福井県鯖江市)のグループ会社B Inc.(同)と共同開発。北陸新幹線県内開業(2024年)、福井国体(15年)、世界体操(1995年)、福井地震(48年)など10のトピックスの紙面を収容した。空間に浮かぶ紙面は近づいたり、引き寄せたりすることで拡大可能で、指でつまんで紙面をめくることができる。一部の記事に埋め込まれた動画の再生もできる。

 杉谷貢一福井新聞社執行役員DXビジネス担当は「最先端のデジタルデバイスで、アナログの紙面を読むという新鮮な体験を楽しんでほしい」としている。

 V刊は「アップストア」から無料でダウンロードができる。ビジョン・プロの価格は59万9800円から。

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