大手銀10行、米金利スワップ操作訴訟で和解 4600万ドル支払いへ

Jonathan Stempel

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米バンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースなど大手銀10行は、金利スワップ市場の不正操作を共謀したとされる反トラスト法違反訴訟で、4600万ドルを支払う和解案で合意した。

投資家側の弁護士が27日、ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁に和解案を提出した。判事が承認すれば8年にわたる訴訟に終止符が打たれ、この訴訟での和解総額は7100万ドルとなる。

ボルティモア市とシカゴ、ロサンゼルス、ミシガンの年金基金が率いる投資家は銀行側が2013─16年にかけて、バイサイドの投資家同士の取引が可能で価格も有利だった新興プラットフォームをボイコットするなどしてスワップ取引で優位に立とうとしたとして提訴していた。

今回の和解案にはバークレイズ、BNPパリバ、シティグループ、ドイツ銀行、モルガン・スタンレー、ナットウエスト、UBSも加わっている。

現在はUBS傘下のクレディ・スイスは22年に2500万ドルを支払うことで和解した。

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