自宅で栽培の「ユウガオ」を食べた2人が食中毒 下痢や嘔吐、腹痛を訴える 苦味成分のククルビタシン類による症状と一致

資料 ユウガオ

長野市内の自宅で栽培したユウガオを食べた60代の夫婦2人が下痢、嘔吐、腹痛などの症状を訴え、長野市保健所は食中毒と断定しました。2人は快方に向かっているということです。

6月27日午後2時頃、市内の医療機関から「苦味の強いユウガオを食べて体調不良を呈した患者を診察し、食中毒が疑われる」旨の連絡が市保健所にありました。

保健所によりますと、60代の夫婦2人は27日の朝食に自宅で栽培した「ユウガオ」を
エノキやニンジンなどと煮込み、汁物として食べたところ、下痢、嘔吐、腹痛の症状を訴えたということです。

患者の症状はユウガオの苦味成分のククルビタシン類による症状と一致、また、医師の診断から、保健所は苦味の強いユウガオを原因とする食中毒と断定しました。

妻は現在も入院していますが、夫婦ともに快方に向かっているということです。

保健所は「ユウガオに苦みを感じた場合は、絶対に食べないでください」、「苦みのあるユウガオを食べて体調不良となった場合は、医療機関を受診してください」と呼びかけています。

■ククルビタシン類について(長野市保健所より)
【特徴】
・ククルビタシン類は、観賞用のウリ科植物(ヒョウタンなど)に含まれる苦み成分です。
・ごく稀に、食用のウリ科植物(ユウガオなど)に高濃度のククルビタシン類が含まれている場合があります。
・ウリ科には、ユウガオの他にきゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、メロンなどがあります。
・過去にヒョウタンの誤食や苦みの強いユウガオによる食中毒が発生しています。

【症状】
・食後数分~数時間で口のしびれ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を起こします。

【予防方法】
・食べてみて、強い苦みがある場合は、食べないで廃棄してください。

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