米パーデューの破産計画、最高裁が和解案認めず オピオイド訴訟

John Kruzel

[ワシントン 27日 ロイター] - 米連邦最高裁は27日、オピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」を開発した米パーデュー・ファーマの破産計画に伴う和解内容を認めない判断を示した。オピオイド訴訟における創業者サックラー一族の責任を免除する内容を問題視した。

判決は5対4で、保守派判事4人とリベラル派1人が支持した。

オキシコンチン販売を巡る数千件の訴訟で最大60億ドルを支払うのと引き換えに、創業一族に免責を与える和解計画を認めた下級審の判決を覆した。

バイデン政権は債務者のための破産保護制度の乱用だとして和解に異議を唱えていた。

パーデューはオピオイド中毒まん延を巡る訴訟を受けた負債に対応するため、2019年に米連邦破産法11条の適用を申請。破産裁判所は21年に和解内容を承認していた。

同社は判決に失望を表明した上で、債権者らと改めて協議する方針を示した。

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