運転免許センター 高校生が認知機能検査 高齢者の特性学ぶ 横浜市旭区・横浜市瀬谷区

タブレットで検査に挑戦する生徒

運転免許センター(旭区中尾)でこのほど、県立二俣川看護福祉高校(同)の生徒約30人が高齢者向け認知機能検査を体験する催しが開かれた。認知機能の低下が運転に及ぼす影響を知るためで、初の試みになる。

同センター運転教育課によると、この検査は75歳以上の人が運転免許を更新する際に受けるもので、判断力や記憶力などを調べる。体験会は生徒が医療従事者になった時に、接する機会の多い高齢者に交通事故防止を呼びかけてもらう目的もあるという。

生徒たちはこの日、紙とタブレットを用いて検査に挑戦。生き物や楽器、食べ物など16種類のイラストを記憶し、数分経った後に回答するというもので、真剣な表情で問題に取り組んでいた。また、同センターの職員が加齢に伴う身体機能や判断力の低下などを解説。「高齢者の特性について理解を深めることが、スムーズなやりとりにつながります」などと呼びかけた。

検査を終えた生徒は「満点を取るのは難しく、受けている人たちはすごいと思いました」と振り返るとともに、「将来、相手に合わせた接し方や医療を提供できる人間になりたいです」と意気込みを話した。

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