中国の5G基地局数383万カ所超す 世界の6割占める

中国の5G基地局数383万カ所超す 世界の6割占める

  5G基地局を設置するチャイナモバイルのスタッフ。(資料写真、貴陽=新華社配信)

 【新華社北京6月28日】中国工業情報化部の趙志国(ちょう・しこく)チーフエンジニアは26日、上海市で28日まで開催されるモバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC上海)2024」の開幕フォーラムで、中国の建設済みの第5世代移動通信システム(5G)基地局数は5月末時点で383万7千カ所になり、世界の60%を占めたと紹介した。全国のモバイル通信ユーザーに占める5Gユーザーの割合は50%を超えた。

 中国ではすでに、全ての市でギガビット級の光回線、全ての県で5G、全ての村でブロードバンドがそれぞれ開通している。中国は5Gの大規模な活用に取り組み、5Gの活用事例は累計9万4千件を超え、工業、鉱業、電力、港湾、医療などの分野で幅広く用いられている。5Gと産業用インターネットを組み合わせた建設中プロジェクトは1万3千件以上を超え、5G技術を生産現場に導入する5G工場が複数建設され、世界の製造業の持続可能なデジタルトランスフォーメーション(DX)に中国メソッドを示した。

 中国は今後、5Gと次世代情報技術、特に人工知能(AI)との深い融合を推し進め、新事業、新モデル、新業態を生み出し続けるという。さらに、5Gの利点を機能を削減した形で提供する「軽量版5G(Red Cap)」や、5Gの機能を拡張させた「5G-Advanced(5G-A)」技術の研究、基準の検討、製品の開発を系統的に行い、商用化を加速させるとともに、第6世代移動通信システム(6G)の中核技術の研究開発に取り組み、6G基準の制定、産業の発展に強固な基盤を築く方針とした。

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