宮城県内で初「鯨のレストラン」 捕鯨文化伝える映画上映

クジラ料理の魅力や捕鯨文化を伝えるドキュメンタリー映画「鯨のレストラン」。28日から宮城県石巻市で上映が始まり、監督や関係者による舞台挨拶が行われました。

イオンシネマ石巻で28日から上映が始まったのは映画「鯨のレストラン」です。都内にあるクジラ料理店の店主と客の会話を通してクジラ料理の魅力や日本の捕鯨文化を伝えるドキュメンタリー映画で、日本有数の捕鯨基地である石巻市も舞台になっています。

映画は去年9月から都内などで公開されていましたが、県内では上映館がなく、観る機会をつくれなかったといいます。そんな中で、上映を決めたのが「イオンシネマ石巻」。大手シネコンがインディーズ映画を上映するのは異例だといいます。

28日の上映後には、八木景子監督や関係者などがスクリーンの前に並び舞台挨拶をしました。

八木景子監督
「4月にフランスの映画祭で上映されて、5月はインドで上映されて、皆さん反捕鯨なんですよ、フランスもインドも。なのに、観た後に食べてみたいと思った人って言ったら、全員手を上げているんですよね。映像の力というのは論文100枚よりも強い」

観客
「本当にこういうことを知らない人がまだまだたくさんいらっしゃると思うので、たくさんの皆さんに観ていただきたいなと思います」
「食べないってもったいないなと。やっぱり捕ったからには無駄なくいただくってすごく大切なことなんだなと思いました」

6月28日は来場者に対して、石巻市内の水産加工会社が作った「鯨の大和煮」の缶詰も配られ、地元の食文化であることをアピールしました。イオンシネマ石巻では、29日も上映に合わせて八木監督や石巻市長が舞台挨拶をする予定です。

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