線状降水帯が発生する恐れはなくなるが土砂災害に注意を【熊本】

活発な梅雨前線の影響で県内では28日朝、激しい雨を観測し、熊本市の道路では冠水した所もありました。

県内で線状降水帯が発生する恐れはなくなりましたが、今夜遅くまでは土砂災害に注意が必要です。

【堂前 泉紀 記者】
「熊本市中央区です。徐々に雨脚が強まってきて道路が波打っているようです」

低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となったため、阿蘇市乙姫では午前8時すぎまでの1時間に42.5ミリの激しい雨を観測しました。

「助けてやりよる」熊本市でも激しい雨が降り、東区の通称・国体道路は冠水して川のように…。

水に漬かり進まないバイクを押す人を助ける人の姿が見られました。

【井手 正観 カメラマン】
「大雨の影響で運転見合わせとなっているJR玉名駅です。

多くの学生らが再開を待っています」この雨の影響でJR九州では、鹿児島本線の荒尾駅と熊本駅の間で午前8時前から約4時間半、運転を見合わせました。

【学生】
「だいたい1時間くらい待っている」
「遅刻です。早く動いてほしい」

豊肥線の肥後大津駅と豊後竹田駅の間では始発から運転を見合わせていましたが、現在は一部区間で運行を再開しています。

また、県や熊本市の教育委員会によりますと、県内では小・中学校や高校合わせて44校が休校となりました。

特別支援学校を含む気象台は、28日、昼前に「線状降水帯が発生する恐れはなくなった」としましたが、26日からの降り始めの雨量が阿蘇市乙姫で200ミリを超えるなど、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があります。

気象台は今夜遅くまで土砂災害と落雷、突風に注意するよう呼びかけています。

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