球宴選出有力の大谷翔平、HRダービー出場はあるのか? NYメディアも「LAにとって心配の種」と指摘

先日発表となったオールスターゲームのファン投票中間発表で、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平はア・リーグ指名打者部門で堂々のトップに立ち、今年の出場も有力視されている。現在の本塁打数もリーグトップ。ホームランダービー参戦への期待も高まるなか、その一方で大谷のコンディションを危惧する声も米国内で伝えられている。

現地メディア『NEW YORK POST』でも現地時間6月27日、「ショウヘイ・オオタニが今年のホームランダービーに出場するかどうかを決める前に、チームは彼が出場する可能性について懸念を表明している」と報じた。

今月26日にデーブ・ロバーツ監督が大谷のホームランダービー出場について言及したとして、「水曜日のシカゴ・ホワイトソックス戦でドジャースが4対0で勝利する前にロバーツ監督は、スター選手のオオタニの肘について懸念を表明した」と綴っており、指揮官のコメントを掲載。「彼がホームランダービーに出場することは、野球界にとって素晴らしいこと」などと述べた上で、「その一方で、ドジャースの監督としては、もっと慎重になり、スイング回数が増え、強度が増すという事実を理解しようとしている」として、右肘の治療中であることを強調し、ダービー参加による悪化に不安を覗かせている。

また、大谷自身のコメントも紹介しており、「まずはオファーが来ないと。リハビリを兼ねているので、ドクターの承認、トレーナーの承認、球団の承認が必要です」と語っている他、「もちろん、やりたい気持ちはある。どんな選手でもそうだと思う」などと心境を吐露。同メディアは、大谷が2度目のホームランダービーへ若干の関心を示していると伝えるとともに、「オオタニがダービーで行なうすべてのスイングも含めて、ロサンゼルスにとって心配の種かもしれない」などとチームの反応を見通している。

大谷は初選出となった2021年にクアーズフィールドで行なわれたオールスターゲームで、ホームランダービーにも初出場。1回戦でフアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ:当時)と対戦し、延長戦にもつれる激闘を演じ敗れたものの、そのパフォーマンスにファンは熱狂した。

だが、MLBのホームランダービーは肉体への負担が大きいことでも知られている。今後、球宴メンバーが決定していくなかで、大谷やドジャース球団の判断が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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