目撃件数増加!「ツキノワグマ出没警報」8月末まで延長 基本的な対策の徹底を 秋田

秋田県内では6月1日以降、人がクマに襲われる被害は出ていないが、依然として多くの目撃情報が寄せられている。こうしたことから秋田県は、6月30日までとしていた「ツキノワグマ出没警報」を8月末まで延長し、改めて県民に注意を呼びかけている。

県内では2024年、6人がクマに襲われけがをしている。6月1日ににかほ市金浦の温泉施設で、60代男性が体長約60センチのクマ1頭に襲われて以降、人への被害は出ていない。

しかし、6月27日までに寄せられたクマの目撃情報は485件と、2023年の同じ時期に比べて114件増えている。

こうした状況を受けて県は、6月30日までとしていた「ツキノワグマ出没警報」の期間を、8月末まで延長した。

鈴やラジオなどで音を立てて存在をアピールしながら行動するなど、改めて基本的な対策の徹底を呼びかけている。

また、目撃情報や被害があった際に県民に知らせる新たなシステム「クマダス」が7月1日から運用される。目撃場所や現場の状況、フンなどの痕跡などの情報を共有でき、利用者は登録すると地域ごとに情報を受け取ることができる。

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